長野県高等学校野球連盟(高野連)主催の「夏季県大会」支援金寄贈活動に取り組みます
新型コロナウイルス感染症拡大の影響は甚大で、私どもの連盟が2年ぶりの出場権を得ていた「マスターズ甲子園2020」本大会(11月)の中止を受けて、その代表権を競うマスターズ甲子園2020長野県大会(5~10月)も開幕を延期後の5月末に中止を決めました。一方で、第102回全国高等学校野球選手権大会と長野大会の中止決定で「夏の甲子園」に挑戦する機会を失って落胆する3年生部員たちに寄り添う「2020年度夏季高等学校野球長野県大会」が、7月18日(土)開幕、8月10日(月・祝)決勝の日程で開催の運びとなったのは喜ばしいことです。優勝校を決めるトーナメント方式の公式戦ですが、感染予防で無観客試合を強いられ、入場料収入ゼロとなる長野県高校野球連盟の財政危機は深刻であり、前例のない緊急課題に、当連盟は2つの支援金活動を実施して県高野連に寄贈することを決めました。6月17日の報道各社への発表とともに、長野県高校野球支援の状況をホームページでお知らせ致します。
2つの支援金実施計画は下記の通りです。
(1)今年、中止となったマスターズ甲子園2020長野県大会の大会冊子(パンフレット)作成に際し、多くの協賛企業から広告協賛金のご寄付がありました。お預かりしている広告協賛金を現役の夏季長野県大会運営費として活用してもらう「支援金への転用計画」を立て、提案にご承諾くださった企業の協賛金総額を当連盟が一括して県高野連に寄贈します。ただし、返金を希望された協賛企業には意向通りに対応し
ます。
(2)夏季長野県大会への支援金を一般に募る活動に取り組みます。当連盟がゆうちょ銀行に専用口座を開設し、高校野球に関心のある一般の個人、企業、団体などに幅広く協力を呼びかけるほか、当連盟加盟の野球部OB会ネットワークなども活用し、集まった支援金総額は当連盟が一括して県高野連に寄贈します。計画内容と現状について説明します。
(3)広告協賛金は、今年のマスターズ県大会に出場予定だった42野球部OB会が1チームあたり計5万円(広告サイズに応じて単価2万円~3千円を複数企業に依頼)を連盟に納める仕組みです。今回、支援金実施計画の第1弾に位置づけた協賛企業(計190社)への呼びかけは「マスターズ甲子園2020長野県大会の中止で宙に浮いた形となっている善意の広告協賛金を、現役3年生部員たちのために開く夏季長野県大会の財政ピンチ解消に役立てさせてください」という趣旨です。
12日に県高野連が夏季県大会開催を発表したのを受けて各OB会が協賛企業と折衝中です。企業側からは「甲子園の夢が消えた3年生部員たちには同情する。広告協賛金を支援金に充てるのは的確な発想だと思う」「コロナで会社は痛手を負ったが、3年生部員たちの応援はしたい」といった共感の声とともに、支援金としての活用について既に多くの承諾が得られており、長野県高校野球を支援していきます。
(4)支援金実施計画の第2弾が、ゆうちょ銀行の「振替口座」を利用した一般募金です。すでに口座開設の手続き中ですが、口座番号の確定にはもうしばらく時間がかかる見込みで、口座番号が決まり次第、報道各社と当HPで発表いたします。
【付記】
(1)今回の呼びかけに応じて寄付された個人、団体、企業名は、原則として県高野連と県高校野球OB・OG連盟の両ホームページ(HP)に掲載されます(ただし、匿名を希望される個人、団体、企業の名称は掲載されません)
今回、全国各地で開催される「独自大会」における寄付金(支援金)に関しては
、日本高野連から各県高野連に示されたガイドラインにより、「寄付した個人、団
体、企業名などを県高野連のホームページなどで明記すること」が義務づけられています(匿名希望の場合を除く)。これは寄付の透明性を担保するための措置です
。さらに、寄付した企業は自社のホームページなどで「夏季長野県大会用に長野県
高野連に寄付しました」と掲載することができる、とガイドラインに明記されまし
た。これは企業の社会的貢献活動(CSR)の一環と位置づけられている為です。
(2)県高野連は「一般財団法人」であるため、今回の県高野連への寄付は、寄付控除の対象にはなりません(日本高野連は控除対象となる「公益財団法人」です)
(3)今回の当連盟の呼びかけで集まった支援金総額が、夏季長野県大会の運営経費を上回った場合、剰余分は県高野連の今後の運営費に充ててもらうことと致します。
(4)夏季長野県大会に対する当連盟の支援策としては、すでに球場の確保で協力できました。今後、大会中の人的な支援を含め、現役支援のために最大限の努力をして
いきますが、当面の最大課題は資金面の援助です。報道発表や当連盟HPを通じた
アピールに加え、各野球部OB会の連絡ルートや最近の情報拡散に欠かせない
SNSなどを駆使した広報活動を展開して、現役を縁の下で支えていく方針です。
■今回、連盟内で現役支援の呼びかけに使用している池口会長の言葉を申し添えます。元高校球児である我々としては、未曽有のコロナ禍にあって「もし自分たちの学年が今年の3年生と同じ憂き目に遭っていたとしたら」と想像を膨らませることから始めよう。そして、現役を支援するため、「今できること、今しかできないこと」に全力を傾けよう。
春の地区予選・県大会に続き、「夏の甲子園」をかけた長野大会が消滅しました。いったんは落ち込んだ先に巡ってきた真剣勝負の大会に向け、3年生たちは練習に取り組んでいます。新たな希望を糧に励む後輩たちに負けない、熱い支援の汗を流そうではありませんか。今こそ、高校野球OB・OGの出番です!!
長野県高校野球OB・OG連盟 池口良明会長のコメント
甲子園をめざすチャンスを奪われた3年生たちの心情を思うと、元高校球児の一人と
して、いたたまれない気持ちだ。私どもの連盟の出発点は子どもの野球離れ解消と現役支援であり、夏季県大会の計画を聞いて高校野球OB・OGの出番と思った。支援金を含め、最大限の現役支援をしていく。3年生は高校野球に区切りをつける真剣勝負に全力で取り組み、その経験を人生に生かしてほしい。
※この件に関する問い合わせ先
坂田 吉久(事務局長)
090-1543-4589
ysakata-4103@email.plala.or.jp
山田 雄一(報道担当)
090-3080-3090
広報担当 湯本浩之
携帯:080-2347-7133
【振込先】
八十二銀行
浅川若槻支店
店番号:225
口座番号:528818
ニセンニジユウネンドカキコウトウガ
ゆうちょ銀行
口座番号:00560-5-103951
加入者名:長野県高校野球OB・OG連盟
※他の銀行から振り込む場合
店名:059
店番:059
口座番号:013951
口座名:長野県高校野球OB・OG連盟
《ご参考》
当連盟(加盟44校、マスターズ甲子園大会を主催する全国高校野球OBクラブ連合への加盟は43校で全国トップ)は、子どもたちの深刻な野球離れに対する危機感から、長野県の野球再生をめざして2017年・平成29年6月に発足。高校野球の現役支援を重要な事業の一つに掲げてきました。一方で、マスターズ甲子園大会への出場をめざし、2018年・平成30年の第15回大会に県選抜チームで初出場しました。抽選結果により本大会への出場権が獲得できなかった昨2019年・令和元年もマスターズ県大会は開催し、10月の最終日には決勝戦とともに野球未経験の子どもたちも対象にしたイベント「野球で遊ぼう」を開きました。
また、女子野球の普及にも力を入れ、長野県青少年野球協議会の女子委員会との連携で2018年・平成30年には松本市で、昨2019・令和元年は諏訪市で、それぞれ少女野球教室を開いたのに加え、昨春、長野県内で初の高校女子硬式野球部として創部され、今年は単独チーム編成がかなった松本国際高校女子硬式野球部の支援もしています。
報道資料(毎日新聞、スポーツニッポン他)
報道資料(信濃毎日新聞、朝日新聞)
甲子園2020長野県大会の大会冊子(パンフレット)
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